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 ホワイトバランス帯
何年も続いてきた京友禅、以前から現在の技法で新しい試みが出来ないかと考えておりました。
それは、古代ギリシャ神殿にある浮彫の様な、単色で尚且つ立体感を、聡明な友禅で表現するという、新しい課題です。
その思いを実現するために、試行錯誤し2年。
不二屋を代表する『ホワイトバランス』と言う、胡粉を使った白い作品が完成いたしました。
 ホワイトバランス帯
ホワイトバランスはまず、通常の友禅が白(胡粉)の引き立て役になると言う、今までの友禅とは逆の発想です。
 ホワイトバランス帯と紺色着物 
光や角度によって浮き出る聡明な白、まさに今までに無い不二屋らしい作品。
どんなお着物にもスタイリッシュに映ります。
 糸目状態
中でも一番苦労したのが、糸目。糊糸目でも、ゴム糸目でも糸目は蒸しで焼ける為、出来上がりに黄色く線が目立ちすぎ、
私の思いとはまったく違う作品になってしまいました。
 糸目状態
色々な糊の配合を試し、糸目の職人さんによって、やっと焼けない糸目が開発されました。
更に友禅の職人さんにも、白のバリエーションを15色も作り出してもらい、やっとの思いで完成したホワイトバランス!
 ホワイトバランス帯
不二屋は伝統的な技法で、このホワイトバランスの技法を持つ職人さん達とともに、新しい世界を作りだしていきます。
そして伝統重んじながら進化し続けます。
この作品はお客様のご依頼で製作したお誂えの染帯です。
現在、非常に希少な真糊で構成することで、力強い絵が柔らかく描かれています。
友禅も片羽ぼかしを使い、何度も塗り重ねたことで全体に深みのある立体感が出ています。
金や刺繍も全体のバランスを損なわずに、色々なバリエーションの金色を使い京友禅らしさを出しています。
この作品は京都市で受賞しました。