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京友禅を、未来へ。

「ZONE」のコンセプト 〜京友禅を守り、後生に残す〜

後継者不足、デザインのマンネリ化、顧客ニーズとのずれ、縮小し続ける業界規模……。これは、この世界の誰もが気づいていながら先送りしてきた問題の数々です。このままでは、数年後には不二屋としても商品を作り出せなくなる。何年も京都に通い詰めるうち、私の中でそんな危機感が芽生えました。
それならば、私自身の手で、様々な問題を少しでも解決したい。「ZONE」はそんな思いから立ち上げた着物メーカー、言わば京友禅の「企画・制作集団」です。
「ZONE」は、ただ商品を卸すだけでなく、取引先の問屋や小売店と物作りを勉強し合い、協力し合っていきます。このことが、ひいては業界全体の発展につながるものと考えているからです。
目指しているのはただひとつ、京友禅を守り、後生に残すことです。

「ZONE」の仕組み 〜“分業”から“協業”へ〜

京友禅の世界で営々と築かれてきた「分業」という仕組み。
その利点を最大限生かすために、キーとなる各工程にスペシャリストを配置し、企画・デザインから作品の完成にいたるまでをトータル化します。この仕組みを、私たちは「協業」と呼びます。
リストラ(再編成)するのではなく、分業という既存の仕組みを生かしながらさらに活性化させる、緩やかな変革です。

「ZONE」のものづくり 〜オリジナルな着物をトータルでプロデュース〜

白生地の開発から型小紋、手描き友禅のデザインまで、京友禅のすべてを提案する。これを一貫して行えるメーカーは業界には存在しません。
「ZONE」では、これらすべてを把握しているプロジェクトリーダーの私が、下絵はこの染匠の職人、友禅は違う染匠の職人と、染匠の持つ職人を選ぶことが可能です。
このシステムは、長い歴史を持つ京友禅でも初めての試みで、その組み合わせにより京友禅のバリエーションが飛躍的に広がる可能性を秘めています。
この新しいシステムで一番大事なことは、顧客のニーズを的確につかむマーケティング力です。
マーケティングで大事なことは、職人の特性や実力を知ることにあります。そこから作品の方向性を決め、作成することによって、初めて市場ニーズに合った商品を作ることが出来ます。これから京友禅の顧客となる3、40代のお客様には、従来の古典柄にこだわらず、一歩先をゆく商品を提案しないと、在庫が残りやすく、小売店に委託販売や安く売ると言う今までのようなことを繰り返すこととなります。そしてマーケティングしづらい環境を作り出す事になり、悪循環が生じます。そのためには、職人の技術力を知るプロデューサーが存在しないと、有能な職人がどんどん埋もれていってしまうのです。
もうひとつ実現すべきはブランド化です。
加工技術がわからないメーカー・問屋・小売店が、加工原価がかかっていない商品に高額な価格をつけて販売する、型などで作った商品を手描きなどと偽って売る……これでは顧客の信用は得られません。
このような事を回避するには、アパレルでは当たり前となっている、商品タグを付け、顧客に品質を明示することで解決できます。ブランドにすることで、加工技術の信頼のもと、安心して選択することができるのです。

もちろん、昔ながらの古典柄はこれからもずっと続くはずです。しかし今やらなければならないことは、本物の優れた職人の下、新しい感覚のデザインを開拓することです。 「ZONE」は、京友禅の未来をプロデュースします。